風の伝説ザナドゥ イシュタリア世界
邪竜ダルダンディスを倒したアイネアスはアスエル王朝※を成立させた。
これがこの物語の一千年も昔のことである。
アイネアスは、イシュタリアに王都を置き世界をいくつかの領土に分けそれぞれに統治者を置いて世界を統一した。
今なお、子孫たちは与えられた領土を守り、イシュタリア世界は統一国家として存在している。
<創世石の輝ける王都イシュタリア>
この地の女神イシュタルの名から付けられた。この名は世界そのものを総括する名であるが、王都のみを示して用いられることもある。王都は天高くそびえる岩柱を中心にして放射状に拡がり、人々は、創世石=クレーネ・ジュエルの放つ魔法の光の加護を受けて暮らしている。
<辺境のマクリア>
この国はイシュタリアの西端に位置している。ドクサ自治区、クロロス自治区、マクリア王直轄地に分割統治されている。このあたりになると王都の中心から放たれている創世石=クレーネ・ジュエルの光も届かず魔法は使えない。
<雪と湖の国ミデニア>
王都の西にあり、辺境のマクリアとの中間に位置している。北には雪深いボラース山地、中央にはアイマの湖がある。寒さの激しいこの地方で暮らしていくには魔法の力が必要である。
<神聖なるパルティア>
島の中央に壮麗なパルティア神殿が存在する。ここには、一般の人々は住んでいない。巫女と女神イシュタルに仕える女神官たちのみが住んでいる。英雄アイネアスの墓所でもある。
<極寒の流刑地ギムノス>
イシュタリアのはるか南端に位置するギムノスは、国土の大半が雪と氷に閉ざされている。ここは流刑地となっていて、囚人が過酷な環境下で強制労働についているらしい。
<砂漠の国エレミア>
王都の南東に位置する国。国土の全てが砂漠という不毛の地である。しかしながら、この国は貿易の要でもあり、イシュタリア全土に流通しているあらゆる品々を見る事ができる、といっても過言ではない。この国は最も万国色の強い国ともいえるだろう。
(マル勝Falcom(マル勝PCエンジン3月号付録①), 1993, pp.4-5)
※アステル王朝の誤植ですが、同誌にはこう書かれているのでそのまま記載しました。