風の伝説ザナドゥ用語集:ま行
・マーカスト
-風ザナⅡ三章から登場。レグナス島のアーグに仕える青年で、通称“緑衣の竜騎士”。アンセルムという飛竜を従える武人。四章でメルティナを人質にアリオスからルーゴンの復活に必要な宝石を奪った。
-正体はゴートランド騎士団の竜騎士団を率いる隊長で、黒騎士団を率いるランディスと共にミレーナの町を守っていた。三年前、アシュナールのためだとアーグに騙され、ミレーナの町が暗黒の島の軍勢に襲われた際、ランディスたち仲間を見捨てて姿をくらましてしまう。その結果、ゴートランド騎士団は追い詰められて敗れ、ミレーナの町は壊滅した。
-自分の過ちに気づいた後は、エランに海底洞窟の鍵を渡したり、アリオスに水晶宮の場所を教えるなど影ながら力を貸す。だがマーカスト自身はあくまで敵の立場を貫き、武人としてアリオスに戦いを挑んで倒される道を選んだ。
-ハンガー・ソウルを持っていたリュコスやアリオスについて調べるため、水竜亭を何度か訪れるうちに、密かにメルティナに想いを寄せるようになる。その様子はゲームCD-ROM内収録のミニドラマからも窺える。
・マーダラデプト
-風ザナⅡ3章のボス。ラザンの町の地下遺跡で太古から生き続けてきた甲殻類。脱皮を繰り返して成長するため、大きくなるためにはかなりの時間を必要とする。口から吐き出す液体には、強い酸が含まれているらしい。
-ちなみに最初に出てくる小さいのが雄で、後から出てくる大きいのが雌。
・マイム
-風ザナⅠ二章に登場。サンジュ村の村長。ダイモスが以前世話になった人。マクリアのモレノ宰相とは親しい間柄。
・マクリア
-イシュタリアの西端に位置している国。ドクサ自治区、クロロス自治区、マクリア王直轄地に分割統治されている。王都から遠く離れている辺境の国であるため、クレーネ・ジュエルの光もあまり届かない。
-マクリア国の法律では、役人が賄賂を貰ったときの罰は罰金2万ジェム。
・マジックビジョン
-風ザナⅠ八章に登場するアイテム。本来は魔法放送の魔法波を受信する装置だが、ソフィア様の思念波も受信できる。
・マチア
-風ザナⅠ二章に登場する。精霊を呼ぶ力を持つクロロスのシスター。通称“シスター・マチア”。クロロスの村人が避難する際、教会を捨てるわけにはいかないと言って残り、教会の地下に隠れていた。カジムを呼び出し、ダイモスが助け出されたのを見届けて、パルティア神殿に戻った。
-六章にも登場。変光したクレーネ・ジュエルの力をなんとか弱めるためにテレの葉を探しに聖なる迷宮へ来ていたところをアリオスと再会し、ジードがメディアにかけた金縛りの魔法を解くのに力を貸してくれる。
・マット
-風ザナⅠ序章に登場。カスタ村に住む男。シドと共にポルダ村が隠した新種の酒の酒樽を壊して酒をぶちまけて、結果、ヴォーミットが目覚めるきっかけを作ってしまった。
・魔の島
-風ザナⅡ終章に登場する島。破壊神ルーゴンの居城・終末の玉座がある。
・魔法
-クレーネ・ジュエルの力を借りて使用するもの、人間が本来持っている魔力を修行によって使えるようにするもの、イシュタルの加護を受けて使用するものの三種類ある。
-ほとんどの一般市民は一番目、メディアやピュラーは二番目、ソフィアやメルティナは三番目に該当。
・マリン
-アリオスの考えるスライムの名前その1。マリンブルーだからという理由から思いついた。
・ミートパイ
-ローランディア号のメニューの一つ。
・未完成叙事詩
-エレミアの古代文学。文字のない時代から口伝で残された物語を後世になって集約したもの(古い時代の写本)。物語としての体裁を調えることができないから未完成叙事詩と呼ぶ。
-風ザナⅠ九章では、この詩がかげろうの町への手がかりとなる。
-未完成叙事詩の中に出てくる竪琴をもった旅人の記述は、ソフィアが生まれた頃から知っている詩である。以下はその文章。
千の人々、空を塞ぐ鳥に乗りて、
かなたより来ませリ
碧い瞳の若き旅人
翼のはえた靴をはき、
銀の竪琴、つまびいて
見知らぬ土地へとめぐり行く
金の髪に赤いアネモネ
平和の歌、口ずさみ、どこへ行くのか、
まだ、あてもない。
バラ色のほおの美しき旅人、
吹きゆく風を身にまとい、
黄砂の中をただひとり、
不毛の大地、踏み締めて
胸に光る、エメラルド、
時を越えた約束、
果たすのは、
いつか鳥の舞い降りるとき。
-イブン・ハッサーシは未完成叙事詩に書かれている『パルティアの知恵に導かれ、風の名を持つアイネアスの子孫が現れる』という一節を読んで、アリオスを待っていた。
・ミゼール村
-風ザナⅠ一章に登場する。ヴォルフ(リュコス)が世話になっている村で、老人ばかりが住んでいる。老人たちはビカラから法外な税金を取り立てられている。
・ミッヒム
-風ザナⅠ九章に登場する。イブン・ハッサーシの書生の一人。
・ミデニア
-イシュタリアの国の一つ。王都の西にあり、辺境のマクリアとの中間に位置している。北には雪深いボラース山地、中央にはアイマの湖がある。
・南風
-風ザナⅠ九章と十章に登場。四風神の一人。ものすごい怪力の持ち主(小姓シノン談)。
-昔はアイネアスとはよく手合わせしていた(本人談)。
・ミュラー
-風ザナⅠ四章に登場する。東アイマ村にいる医師。眠り病に頭を悩ませていて、眠り病の原因を解明するために、アリオスたちに協力してくれる。
・ミリエル
-風ザナⅡ二章に登場。カシス村の南東辺りの森の奥にいる女性。彼女のお願いにはいと答えるとアームズリングが貰える。
・ミレーナの町
-風ザナⅡ五章と六章に登場する町。ランディスの故郷。
-ゴートランド騎士団に守られた美しい町だったが、3年前ゴートランドの水晶発掘場から奇妙な光を放つ宝石(7つの魂の一つ)が発見されたことがきっかけで、暗黒の島の軍勢の襲撃を受け、マーカストが姿をくらましたために壊滅してしまった。今ではすっかり寂れている。
・ムコルファの塔
-「CDドラマ TARAKOぱっぱらパラダイス」に登場。ダイモスがアリオスと一緒に住み込んでいる塔。アリオスとダイモスはここで草刈りをして暮らしていた。
・メイドーブル
-風ザナⅠ一章に登場するボス。カコースの部下。全身に重い鎧をまとっているが、素早い動きをする、戦士というより忍者。
・メディア
-風ザナⅠでは六章から、Ⅱではプロローグから登場(本格的に仲間に加わるのは四章から)。
-聖地パルティアで、ソフィアの護衛役を務める神官騎士。ソフィアを守ることを天命とする、誇り高い戦士。絶世の美女。時代がかった老いた言葉遣いをする。
-パルティアではソフィアに次ぐ力の持ち主。かなりの魔法の使い手であり、武術の腕も超一流。ソフィアの側をめったなことでは離れず、まさにソフィアの守り神的存在。
-Ⅰでは、パルティア神殿にモンスターが攻め込んだ際、魔法で神官たちを神殿の外に逃がして、ソフィアを守るために戦うが、ジードに金縛りの魔法をかけられてしまう。金縛り魔法に倒れ、苦しんでいたところをアリオスたちに救われた。パルティア神殿解放後、ソフィアの命令でダイモスたちの護衛のために一旦は別行動を取るが、ソフィアの危機をテレパシーで感じて再びアリオスの元に現れ、ソフィア救出のためアリオスと行動を共にする。
-Ⅱでは病気のソフィアに付き添っていたが、アリオスの助っ人としてアシュナールに向かうようにソフィアに命じられ、ドラゴンスレイヤーと共にアシュナールに転送されて、ファグス山の山頂でアリオスを待っていた。
-ソフィア様とは顔を会わせて語りあうのと変わりなく、心で会話することができる(本人談)。
-ソフィアがすべて。メディアの中ではソフィア様が世界の中心。
-風ザナⅡ五章でイシュタルの力を借りに水晶宮に行く際、メディアも同行したのだが、イシュタルの力を授かったのは何故かパンピーのメルティナで、ソフィアに次ぐ地位であるメディアではなかったのが謎。
-誌上の漫画ではメディアを題材にした漫画が多く、実は人気が高い。マイペースな上司(ソフィア)に苦労するキャリアウーマンとして描かれることが多い。
-『CDドラマ 風の伝説ザナドゥⅡ ヒロインたちの誕生日』には、何故かメディアがメインの誕生日ドラマはなし(泣)。ちなみにダイモスとランディスではランディスが好みらしい。
-Ⅱの時点で年齢は26歳、身長168センチ、体重55キロ。スリーサイズは86・54・88。
-「風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer」では、神官ではないが、ソフィアとは姉妹のように育ち、お守り役的存在としての役目を果たす。一人称は"あたし"。正義感の強い姉御肌な性格。ソフィアにとっては頼りになる姉貴分。最後はダイモスと結ばれた。
・メリナ
-風ザナⅠ序章に登場。カスタ村で酒造りをしている女性。ポルダ村のテオとは相思相愛。
-テオとは港で出会い、最初は反目しあっていたが、同じ酒造りとして心が通じ、愛し合うようになった。2つの村が同じ酒を造れば争うこともなくなると思い、みんなに隠れてテオと会っては、新酒の製法を研究していた。だが村同士の対立により、テオとの仲を引き裂かれ、現在は家に閉じこもっている。
・メリル
-風ザナⅡ四章に登場。豪商ダイソンの次女で、シェリルの妹。
・メルティナ
-風ザナⅡ一章から登場(本格的に仲間に加わるのは五章から)。
-ラザンの港町に住む女性で、実家である酒場・水竜亭の歌姫。ラザンの港町の浜辺に倒れていたリュコスを助け、自宅で介抱するうちにリュコスに想いを寄せるようになった。いつもリュコスの身を案じている心優しい性格。リュコスとは相思相愛。
-風ザナⅡ四章でマーカストに人質として連れさらわれ、ファグス山の頂上でアリオスたちと再会する。その際リュコスはメルティナを救おうとして、マーカストに重傷を負わせられてしまう。重傷のリュコスを救いたい一心で、アリオスと共に水晶宮を訪れたメルティナはその想いが認められ、イシュタルから力を授けられる。その後はリュコスの身を案じ、アリオスたちと行動を共にする。ルーゴンとの戦いの後、アシュナールに残ったリュコスと結ばれ子供をもうけた。
-年齢は20歳。でも主要女性キャラの中では一番若い(ソフィア21歳、ピュラー23歳、メディア26歳)。
-身長は163センチ、体重は「教えない☆」、スリーサイズは83・53・85(本人語らず、リュコスの見立てによる)。
-着やせするタイプでメディアと張るぐらいのナイスバディ(リュコス談)。この話からして、すでにリュコスとは経験ありと思われる。
-たいした苦労もせずちょっと祈っただけで、聖女(ソフィア)しか使えないイシュタルの力を授けられて使えるようになったラッキーなパンピー。
-Ⅱのメインヒロインのポジションにいるのはピュラーだが、実は準ヒロインであるメルティナの方が専用イベントも多く、扱いもよかったりする。名もなき市井の人間でありながら、選ばれた者(聖女)しか扱えないイシュタルの力を得たメルティナの存在こそが風ザナⅠとの違い、風ザナⅡという作品を象徴している。
-メルティナに関しては本編やドラマをはじめ、すべてがひたすら彼女に有利な設定や展開ばかりで、ドラマでも、上品で気高いソフィアでさえわがままな一面を見せたり、ピュラーと口論したりと少々マイナスな面を見せていたにも関わらず、メルティナだけは最初から最後まで完璧なよい子として描かれ、メルティナをアピールしてるのがいやってほど伝わるため、ドン引きした風ザナファンも少なくないと思われる。
・メルティナの部屋
-PC-EngineFAN誌上で連載されていた風ザナⅡのファンページ。
-ゲーム情報やファンイラスト掲載の他、キャラクター人気投票や岩崎美奈子氏描き下ろし色紙が貰えるタイムアタック企画も行われた。
・メルティナの部屋のカギ
-メルティナが落としたと思われる、メルティナの部屋の鍵。
-これを拾ったアリオスは率先して部屋に入って室内を物色しまくり、ベッドに潜り込むといった破廉恥な行為を行った。
・モレノ
-風ザナⅠ二章に登場。マクリアの宰相。息子はアルコン王。そのため、マクリア城内では武官の頂点であるゼナ将軍を凌ぐ権力を持つ。
-サンジュ村の村長マイムとは親しい友人同士。
-婿養子丸出しのアルコン王の言動をたしなめたり、アリオスにアルコン王の暴言を詫びたりと、しっかりしているが苦労が多い。
-痴話喧嘩があるごとにアルコン王がふさぎ込んで政務が滞ってしまうマクリア国の行政が上手くいっているのは、この人の存在があったからと思われる。
【参考資料】
・風の伝説ザナドゥ(ゲームソフト&取扱い説明書)
・風の伝説ザナドゥⅡ(ゲームソフト&取扱い説明書&ゲームトラックに収録のドラマ)
・PCエンジン関連雑誌に掲載された情報
・マル勝Falcom
・風の伝説ザナドゥ スペシャルファンブック
・風の伝説ザナドゥ 体験CD-ROM付き ゲームガイド
・風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer
・風の伝説ザナドゥⅡ-The Last Dragon Slayer-企画説明書
・CDドラマ 風の伝説ザナドゥⅡ
・CDドラマ 風の伝説ザナドゥⅡ ヒロインたちの誕生日
・CDドラマ TARAKOぱっぱらパラダイス