アリオスというキャラクターの残念な点

風の伝説ザナドゥ』の主人公アリオス・アレクトル。彼について残念な点(何故苦手意識を持つにいたったのか)について長々と書きました。

 

アリオスは伝説の英雄アイネアスの末裔。その素性を隠し、イシュタリア王軍に入隊し、百騎長となりました。一本気で正義感が強く、何事にも前向きに対処する性格です。

本名は「アネモス・アイネアデス」で、その名前は『風の伝説』に語られる勇者を示します。ちなみに風ザナがゲーム雑誌に掲載された初期は「アネモス」とキャラクター紹介にありましたが、後に「アリオス」と掲載されるようになりました。

 

アリオスのプロフィールは以下のとおりです。

プロフィール
武器銘 聖剣ドラゴンスレイヤー
(現在は壁の飾り物と化している))
年齢 15歳(風ザナⅠ)
18歳(風ザナⅡ) 
出身地 アイネアデスの隠れ里
身長 176cm
体重 67㎏
髪の色
瞳の色
3体数
(スリーサイズ)
趣向 人助け
家族構成※

カリステ(母)
カストル(長老) 

宝物 騎士道
好きな物 人々が安心して暮らせる世界
嫌いな物 世界を破滅に導こうとする存在
コンプレックス 英雄の末裔であることの重責
何か一言 「世界の人々の平和のためだけに、私は剣を振るおう」

【参考資料】
風の伝説ザナドゥⅡ-The Last Dragon Slayer-企画説明書
風の伝説ザナドゥゲームソフト&説明書
風の伝説ザナドゥⅡゲームソフト&説明書
CDドラマ風の伝説ザナドゥⅡヒロインたちの誕生日

※家族は他にジードがいることが風ザナⅠで明かされてますが、家族として暮らしていたわけではないのであえて家族構成には書きませんでした。

 

プロフィールを見ると、本当によくできた少年であることがわかりますね。実際、風ザナⅡのゲームCD-ROMをオーディオ機器で再生すると聴けるドラマ等でも、実直な少年として描かれてました。誤ってピュラーの身体に触ったときはうろたえたりと純情な面を見せていたり、聴いている人に一言ご挨拶しようとピュラーが提案した唐突企画に戸惑いながらも真面目に挨拶していました。

 

 

私が当初アリオスは好きでした。『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』のセリオス王子を彷彿させる金髪で凛々しい外見、正義感が強く勇敢で、物腰柔らかな口調と性格、騎士として品行方正な態度、ソフィアたち女性陣から好意をよせられるのも納得の、理想の男性です。

 

でも、そんなアリオスのイメージを大きく損ねる演出が風ザナⅠ第四章と第六章であることが大変残念でした。

 

第四章に登場する花売り娘ルーシアは「ねぇ、ゼーレの花って知ってるぅ~?花言葉は「真実を見通す」っていうのぉ。うふっ☆」と間延びしたウザイ口調で話します。

そして、あるイベントクリア後でルーシアの家を訪問すると見れる会話。

花売り娘ルーシア「眠り病が治るようになったのはぁ~、いいんですけどぉ~。魔法が使えないのは不便だしぃ~モンスターもウロウロしてるしぃ~」
アリオスは心の中でつぶやいた。
え~い! うっとおしい!
その、しゃべり方をやめろ!
もう流行らん!
アリオス「魔法が使えない原因は、いま王都に様子を見に行ってますから、じきに詳しいことがわかるでしょう。モンスターの件はお任せください。必ず、退治してみせますから。」
花売り娘ルーシア「ふ~ん。そうなんだぁ~。」

表向きは品行方正を装いながら、内心は相手を罵る。これがなければ…と思います。
この場面を書いたスタッフはプレイヤー(もしくは自分)の心の声を代弁させたつもりなのでしょうが、この台詞と後述のベッドに潜り込む変態癖で、品行方正なアリオスのイメージが大きく損なわれたのは否めません。プレイヤーによっては許容範囲でしょうが、私はすごくショックでした。
どうしても「ルーシアウザイ!」を主張したいなら、アリオスではなくピュラーに言わせるべきでした。ピュラーは元々不作法が目立つ奔放な娘なので(第四章に登場する神女ヘルガに対しても(からかい半分で?)生意気発言をしていたので)、何故この台詞をアリオスに言わせたのか、ピュラーに言わせればよかったのにと思わずにいられません。

 

 

また、風ザナⅠ第六章では、特定の条件を満たせば、ソフィアの部屋に入れるイベントがあります。
ただ室内を調べるだけならよかったのですが、
・宝箱(衣装箱)のソフィアの衣服(多分下着も含まれる)をとろうとしてソフィアに「きゃっ!そこはダメ!!」と言われて「おっと、これは宝箱ではなかったか。いや~ごめんごめん。」とわざとらしい口調でとぼける。
・ソフィア本人の目の前でベッドに潜り込んで「う~ん・・・ふかふかのベッドって気持ちいい~」と言って、「キャーッ!アリオスのエッチ!!」とソフィアに悲鳴をあげさせるセクハラ行為をする。

ソフィアの部屋に入るイベントは、ソフィアのことを知ることができる反面、アリオスのイメージが大きく損なわれるので、見るのは絶対おすすめしません。
私はこれでアリオスに苦手意識をもってしまいました。その後はとりあえずクリアする、ソフィアがどうなるか気になって彼女の行く末を見届けるためにプレイしました。
そしてセクハライベントの記憶が薄れ始めた頃に、風ザナⅡでアリオスがメルティナのベッドに潜り込むセクハラ行為をする、仲間内で女性のベッドに潜り込む変態癖が周知されていることが、改めて明らかになり、またしても幻滅しました。女性のベッドなら誰のベッドでも潜り込む、節操のないスケベ心丸出しで、改めてショックを受けました。

 

 

そんなわけで、ソフィア様大好きだけど、ソフィアの恋に関しては変態癖を持つ男とはくっついてほしくない、変な虫がついてほしくない…という気持ちがあって素直に応援できなかったです。

最近はそうでもなくなり、ソフィアの恋も、結局、公式(TARAKOぱっぱらパラダイス)でダイモスとアリオスのBLエンドで終わったし、ソフィアはかわいそうだけど虫がつかなかっただけもういいか…と思えるようになりましたが。

 

花売り娘ルーシアに対する心の中の悪態、女性のベッドに潜り込む変態癖。あの台詞やイベントを考えたスタッフは「これ受けるよね~笑えるよね~」とか思ったんでしょうが、全然笑えませんでした。
あの2点さえなければ、アリオスのイメージが損なわれことはなく、アリオスを変わらずずっと好きでいられたし、ソフィアの恋も素直に応援できたのに…と。

今でも、不必要でキャラクターのイメージを損なう失敗演出だと思っています。
実際、設定でもCDドラマでも、正義感が強く実直で品行方正な少年として設定されて、そう描かれてるので、そんなキャラにあんなこと言わせたり、セクハラ行為をさせたことはもう残念でなりません。

花売り娘ルーシアとの会話も、ソフィアの部屋のセクハラ行為も、見なければいいのですが、存在する以上、あれを見たらアリオスに対する評価が下がってしまうわけで。

 

風ザナがリメイクされるなら、アリオスのキャラクターイメージを大事にして、清廉潔白なキャラクター設定を大きく損なうイベントや台詞はカットしてほしいと切に願います。どうか、アリオスにあんなことを言わせり、セクハラ行為をさせたりしないでください。

 

長々と書いてしまいましたが、あくまでこれは一ファンの意見です。

ルーシアはウザイからかまわん、エロ上等!、英雄色を好むだから別にいいじゃん!、って面白がった人ももちろんいると思います。スペシャルボックス95の「CDドラマ風の伝説ザナドゥⅡ」で悪夢を見ているソフィアの悲鳴「だめっ!アリオスだめっ!」を聴いて「ソフィアがアリオスにレイ●されてるようでそそる」と言ってた人もいたので、女性のベッドに潜り込む変態癖は受ける人には受けたのでしょう。

とりあえず、人の意見はそれぞれということで…。

 

 

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