コミック版風ザナのソフィア

コミック版風ザナ『風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer』は単行本化もされていない幻のコミックです。

 

このコミック版ではソフィアはエナスに拾われて育てられた設定です。でもドラゴンスレイヤーの魂となる運命は変わりません。ですが、このコミック版では二度と人間の姿に戻りませんでした。それによってソフィアの宿命と悲劇がより引き立てられていました。

 

コミック版では漫画家の近藤敏信氏のデザインによって、ゲーム版とはデザインが違っています。

ソフィアもこのコミック版ならではのデザインになっています。ただ、ソフィアのトレードマークの髪型や髪のリボン等、近藤敏信氏ならではのデザインになっていて、こちらのソフィアも可愛いです。

ソフィアの独特の髪型を再現していて素晴らしいです。

 

コミック版では「聖女」ではなく「神の使い(天使)」で、賢者エナスによって普通に育てられたため、性格はごく普通の女の子といったところですが、そこもまたよかったです。

 

メディアと信頼の絆で結ばれているのも変わりません。コミック版のメディアはソフィアとは姉妹のように育った仲でソフィアの姉貴分になっています。

コミック版ではゲームとはまた違った二人の関係と絆が描かれてて、楽しく読ませていただきました。ソフィアの宿命を知ったメディアが、あたしがソフィアの身代わりになると言う場面は涙もの。

ソフィアが皆に別れを告げる場面でも、「ダイモスさん、メディアをよろしくね」とメディアのことも頼んでいるところに、ソフィアのメディアへの気持ち(ダイモスとメディアが結ばれて幸せになってほしいという願い)、ソフィアにとってメディアは実の姉のような大事な存在だということが改めて伝わってきました。

 

 

 

さりげなくアリオスがソフィアの肩に手を回しているコマがいくつもあるのが、コミック版風ザナのお気に入りポイントの一つ。

さりげなくアリオスとソフィアがいちゃついてるのも見てて嬉しかったです。

 

ソフィアが自分の姿を天使の姿に変えてドラゴンスレイヤーに吸収される場面は、見開き2ページで描かれているのですが、思い切り胸が露出してるので、そちらのページを載せるのは控えます。翼を背中に生やした天使の姿のソフィアはとにかく神々しくて美しく可愛いです。

ゲームのソフィアの名台詞を見事に再現した屈指の名場面でした。

ゲームでは「すべての風はあなたと共にあることを」でしたが、コミック版ではこれに加えて「女神が」の部分が加えられている点に注目。

女神イシュタルが自分の愛した風の神、そして彼の子孫をずっと見守っていることがこの部分から伝わってきます。女神の気持ちを汲んでアリオスに伝えたことから、ソフィアが自分に過酷な定めを背負わせた女神を恨んだりもせず逆に気遣う、とても心優しい性格なのが改めてわかりますね。

 

…とまあ、長々と書きましたが、言いたいことは

 

コミック版ソフィアはとにかく可愛い!!

 

ぜひ復刊(というか単行本化もしくは電子書籍化)して、大勢に読んでいただきたい漫画でした。

 

 

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